すべてはひとつ
一物全体
マクロビオティックには“一物全体”という考え方があります。
どういうことかというと、「生命あるものをまるごといただく(食べる)」という考え方です。
お米であれば玄米、小麦粉なら全粒粉、野菜は皮をむかず根から葉まで、魚は頭から尾まで全部いただきます。野菜料理に関して言えば、水にさらさない、ゆでこぼさない、アクもうまみに変えます。
人間の身体がどの部分も必要であるように、植物や魚も生きていますから余分なものなんてないですよね。
栄養学の観点からも、植物の皮や葉、小魚の骨は栄養が豊富なのです。
例えば、スーパーなどに行ったら切り落としてしまっているレンコンの節の部分は咳止めの効果がありますし、ニンジン葉や大根葉にはビタミンCが豊富だし、ネギのひげの部分は利尿作用があります。さすがに玉ねぎの茶色の皮は捨てるだろうと思われるでしょうが、皮を煮出したスープは高血圧の安定剤になります。
こんな風にほとんど捨てるところはないのです。エコでしょ。
中でも全然栄養が違うのが、玄米です。白米より玄米の方が、カルシウムやマグネシウム、ビタミンB1、鉄分、食物繊維などが比べ物にならないくらい豊富です。
では、白米を食べて、糠漬けを食べれば、必要なものは摂れるのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、人間の身体だって、自分の足が嫌いだからあの人の足をつけようって言ったって、上手くいかないでしょ。
それと一緒で一部分を抽出しても、そのもの全体の力はないのです。そのものひとつでバランスが取れた状態だからです。
食べ物はまるごと食べることによって、栄養の吸収から排泄までを担ってくれるのです。
いいとこどりしない
なんでもかんでも、良いところだけを抽出してしまう。味や見栄えなどを重視している精製したものにはそれなりに影の部分が生じます。
塩化ナトリウム99.99%の化学塩である精製塩は腎臓に負担をかけてしまいます。
精製された白砂糖は単糖類のため、血液中に早く届き、血糖値を急激に上げインシュリンを大量に発生させてしまうので、血糖値の変動が激しく、からだに負担をかけると言われています。
白米に関しても、お米の栄養分が豊富な部分を取り除いているので、必要以上におかずを食べてしまいます。なにより老廃物などを排泄するための食物繊維が不足してしまいます。
いいとこ取りをしないで、そのものすべてを味わう。
マクロビオティックでは陰と陽の判断はありますが、良い悪いという判断はありません。すべては必要なもの。
人間のからだに不必要なものがないように、生きているものすべて不必要なものはなくて、すべて大事なものなのです。
腸内細菌は確かに善玉菌が優位の方が良いですが、悪玉菌も必要だそうですよ。それでバランスがとれているのです。
なにかを切り捨てるということはしない。そして、食べ物に生命に感謝をしていただく。これがマクロビオティックの第一歩だと思います。
2012年02月01日









